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コンベックスのお話

こんばんは!

建築業界に足を踏み入れた18歳の頃から、もはや切っても切れない関係となってしまったコンベックスのお話を致します。

コンベックス、スケール、メジャーと人によって呼び方が変わる道具ですが

建築ではこの道具が無いと何も出来ません。。

ここではその中でも『スケール』と呼ぶことにします。

※正式名称については割愛します。

まず新卒者や建築の初級の方に教えるとしたら、私ならきっと初めに『スケールは良い物を買いなさい』と言うことでしょう。

良い物といっても3000円~5000円のものです。

ちなみに私はタジマの目盛り25mm幅のスケール推しです。。(何とも言えない安心感があります)

メーカーは色々で金物屋さんや建材屋に行けば色々売っておりますね。

よく売れているもので黄色い980円くらいの安いのもありますがあまり好きではありません。

 

なぜこんなにこだわっているかというと、建築業界はJIS規格という規格によってゼロコンマミリ単位でモノづくりはが監理され作られているからです。

せっかくミリ単位で計算しているのに、肝心の道具に誤差があっては本末転倒ですからね。

 

そんなにミリ単位で仕事してるの?と思う人もいると思いますので補足ですが

全ての仕事にミリ単位で測っているいるわけではありません。

 

要所でそれくらい細かくみております。

まず建築において仮に各工程1cmくらいずれたとすると建物にどんな影響を及ぼすかを説明しますね。

 

基礎で1cmずれました

土台で1cmずれました

根太で1cmずれました

柱で1cmずれました

梁で1cmずれました

以下同文

 

もしこんなことが起きたら、どうなるか??

最上階ではもしかしたら壁が10cm曲がっているかもしれませんね!

少しのズレが最終的にどういう影響を及ぼすかまで考えていかないといけないので奥が深いですね。。

 

監督業をしていると、色々なものを測りますが基礎工事で基礎コンクリートの対角寸法を測ったりすることがあります。

戸建住宅の場合、大体対角寸法は10m~20mくらいになるのですが、

10mが図面上の寸法だとすると、誤差は2~3mmに抑えます。

10mって言うのはミリに換算すると10,000mmですので10,002mmとか10,003mmとかで管理します。

 

正直言ってあたりまえなのですが、実際作業する職人さんは神業の域です。。

こういう数字の話についても一晩語り続けられます。

 

建築は最初から最後までスケールが必要となり、無いと仕事にならないくらいです。

しかし不思議と慣れてくるとヒューマンスケールといって

自分の身体を利用して結構正確な寸法を出すこともできます。

例)

片手を広げて親指から小指までが20cmだったり

両手を広げて180cmだったり

 

これも知っているだけでもかなり使えますヨ!!

 

そんなスケールの話でした。

建築あるあるor建築マニアックな話題は保科までお問合せ下さいませ!!

それではまた!!

 

 

2019年12月10日
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