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光・・・美術館

急に涼しい風も吹くようになって夏が終わる気配も感じるようになってきましたね。

今日は久しぶりに光の話をする齊藤です。

最近ようやく自粛しながら出かける機会が出て来たと思いますが、皆さんはどうしていますか?

そろそろ美術館に行きたいなと思うと思いだすことがあるんです。

昔、照明専門に日々仕事をしている先輩に質問した事があります。

仕事の中でどんな仕事が一番楽しいですか?

答えは「美術館の照明計画が一番楽で楽しい」でした。

その先輩が携わっていて完成した美術館に行って、照明器具が目に付くところには無くて、でも居心地がいいんです。流石とおもいました。

美術館は建物と絵画、彫刻が主役なので、照明計画はいかにその絵画や彫刻を

効果的に魅せるかが、照明計画の腕の見せ所。

完成した現場に行ってもどこが大変かはわかりませんが、横で見ていても

建築図面で考え、工事中の現場に行き、何度も実験して、ようやく完成していたのを

覚えています。

照明計画の考えを一つ教えてもらいましたが、絵を見せるには部屋の全体の明るさ

専門用語で照度といいますが、その部屋の3倍の照度を絵に当てるように計画するのが基本だとの事。

美術館になるとその為に照明器具も特注で作りますし、反射角度等も大事なポイントです。

 

美術館に行ってもそんなの見えてこないですが、なんでも簡単そうに見えるものほど

技術を要すって共通ですよね。

変な例ですけどオリンピック選手が競技をすると簡単そうに見える。素人がやると難しい事でも、プロって隙を見せない。どの世界でも共通する事だなって思います。

 

 

 

 

 

2020年9月5日
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