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感動した職人!

こんにちわ! 施工管理課の富樫です。

仕事が終わって家に帰れば、大体は夜遅い時間のテレビを見る機会が多く、ニュース番組が多いですが、『情熱大陸』というテレビが好きでよく見ております。今回の登場人物は、『仏師』の方が紹介されていました。

仏師とは、お寺や神社に祀られている仏像を造る職人になります。

角材から彫刻刀とノミだけで、あのような姿を掘り上げていく経過を放映していましたが、感動しました。

 

仏像を彫る上では、依頼された仏像の写真から数値を割り出し、正確に掘り上げていく。

それは今の技術では3Dプリンターを使えば出来るかもしれません。

同じことを職人も言っておりました。

それであれば仏師という職業はいらない、なのに仏師という職業が現存するのは、仏師にしか出来ない細やかさや想いがあってこそ、魂が宿るというものです。

これより100年200年・・・と残る物を造るには、覚悟を決めてやっているそうです。それの重圧に何度も心が折れるそうです。

確かに仏像を造る経過のシーンでしたが、手が思うように進む日もあれば、プレッシャーで涙が出てしまう日もあり、数回しか彫刻刀を入れられない日もありました。妥協というものはなく、自分の状態も含めて万全でなければ、仏像に向きあわず作業はしないとの事です。

周りからの雑音を消しながら作業を行うので、休憩を取りに近くのコンビニに行き、コーヒー一杯を注文する会話がとても嬉しいと言っておりました。

構成から完成まで4ヶ月の日数にも驚きました。数多く仏像を造っている人ですので、そんなに日数がかからず、流れ作業で造れるのだと思いました。

 

いつも自分に置き換えながらテレビを見たりしていますが、このような想いをもって本気で取り組んだ事はあるだろうか。

ここまでの繊細な仕事ではないにしても、仕事への想いや取り組む姿勢は繊細関わらず持つべきで、考え方を変えなければいけないと思います。

 

私が思う建築業界への見方ですが、工期短縮とスピード、低予算が求められている時代ですが、仕上がりと結果が伴っていればまだしも、そうではないと感じています。職人はもちろん明日も明後日も、日曜日でさえ予定が入っている会社もあります。それが悪いという事ではなく、その日にきちっと終わらせてくれればいいのですが、仕上がりが悪く指摘をすれば、明日も明後日も予定があり入れない、午前にくれば、午後から予定が入っているので時間がないなど、理不尽さを感じます。

職人へお願いしているのに、結果がこれではどうなのだろうか、それなのに真っ当に請求をしてきたり、金額交渉をすれば言い訳だけはしっかりしてくる。自分でやった方が良いと思える時がありますが、自分の立場としてはそれではなく、職人へ依頼すべきです。

 

職人の方々の品質が低下している事を感じています。また熱意や覚悟をもって仕事をしている職人が少なくなってきているように思えます。

その工事内容の作業はしたけれども、プロとしての仕事をしたかどうかです。

自分がそのように思うのであれば、まずは自分自身を見つめ直し、取り組む姿勢を変えていかなければと思います。

品質レベルを上げていき、管理能力向上後には、他社よりも魅力的な会社にしていきたいと思う今日此頃です。

 

 

 

2021年8月26日
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